筑波山の初夏の植物を求めて① 登山口巡り周遊コース&みかん園コースで男体山へ*コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ヤマキウワガタ、ツクバキンモンソウ、ホシザキユキノシタ*
ガマズミ 鎌酸実
急登を登り続ける、小柄なガマズミ、秋には赤く熟す姿はまた楽しみです。
コース
筑波山梅林(上の駐車場)7:50―(0:28)―>林道ピーク点登山口8:18―(0:57)―>山頂(御幸ヶ原)・酒寄道標9:15―(0:04)―>みかん園9:19―(0:40)―>林道鬼ヶ作線道標・登山入口9:59―(0:47)―>林道終点10:06―(0:02)―>みかん園コース合流10:08―(0:20)―>巨岩岩場開始10:28―(0:35)―>自然研究路出合11:03―(0:11)―>大石重ね11:14―(0:21)―>男体山山頂11:35―(0:09)―>富士山展望台11:44―(0:16)―>大石重ね12:00―(0:03)―>男の川コース入口・薬王院分岐12:03―(0:12)―>延命水12:15―(0:22)―>男の川コース登山口12:37―(0:04)―>山頂(御幸ヶ原)・筑波高原キャンプ場分岐12:41―(0:07)―>女の川コース入口12:48―(0:12)―>筑波高原キャンプ場13:00―(0:20)―>国民宿舎つくばね・つつじヶ丘駐車場分岐13:20―(0:29)―>林道終点13:49―(0:14)―>つつじヶ丘駐車場・風返り峠分岐14:03―(0:05)―>14:08つつじヶ丘駐車場14:10―(0:54)―>白雲橋・迎場コース分岐15:04―()―>白雲橋コース登山口15:04―(0:15)―>筑波山神社15:19―(0:10)―>市営有料駐車場15:29―(0:07)―>15:36筑波山梅林(上の駐車場)
筑波山梅林の駐車場から、梅林上部の東屋近くに3台の駐車場がある、既に三台が入り空は無い、数十㍍先に2台程の駐車スペースがあり、ここは空いている、さっそく歩き出す。
筑波山梅林から、ミカン園、薬王院、男の川、女の川、筑波高原キャンプ場、つつじヶ丘駐車場、筑波山神社などからの登山道を横切る林道が筑波山を一周している、通行する車の数も少なく植物観察にはお勧めのコースです。
筑波山梅林から、筑波山神社とは逆方向に進む、やや、登りです、マルバウツギ(ユキノシタ科)、コゴメウツギ(バラ科)、ツクバネウツギ(スイカズラ科)が現れる。
期待のウツギが、いきなり現れ嬉しい、そして、林道の左側斜面にはカマツカも咲き、ガマズミはまだまだ蕾です。
このような花たちは筑波山神社から、つつじヶ丘から登る登山道ではなかなか見ることができません、特にツクバネウツギは山頂付近には咲いていません!
ホタルカズラ 螢葛 ムラサキ科 多年草
ムラサキはムラサキ属でホタルカズラはイヌムラサキ属とのこと、ムラサキの花は白色でこのホタルカズラとは違い、ムラサキはまだ見たことが無い!
秋にはフユイチゴが沢山生えていた斜面に、今日はホタルカズラが群れている、多年草であり毎年ここで咲き続けるのだ、このコースをこの時期歩くのは初めてです、春先はキブシ、アブラチャン、クロモジの花を求めて歩いたが、この時期も素敵です。
筑波山梅林から最初のピークに筑波山自然研究路の富士山展望台へ登る登山道入口がある、ここかミカン園辺りまで緩やかな下りが続く。
フタリシズカ 二人静 センリョウ科
2005/5/3 藤原岳 ヒトリシズカ 一人静 センリョウ科
ヒトリシズカ(一人静)と同じ科、こちらは花穂は2個のものが多いから、似ているけど、葉の光沢はなく、花の様子も平凡です。
ムラサキシキブの花芽は膨らみ、ウツギが花を散らすころ咲きそうです、その脇にクロモジ(黒文字)が果実を下げている、花も可愛いが実も可愛いものです。
クロモジ 黒文字 クスノキ科
果実は緑から茶、黒へと熟し、紅葉は黄色と楽しめる。
林道の左斜面にヤナギ、筑波山にヤナギ?図鑑を開くとシバヤナギ(芝柳)だろう。
シバヤナギ 芝柳 ヤナギ科
葉は互生、裏面は帯白色、雌雄異株、写真は雌株、綿毛を密生させている花序が付いています。
コゴメウツギは途切れなく続くが、ツクバネウツギが再び現れ、ガマズミも時々、イボタノキ(水蝋の木)も日当たりに多く現れますが開花はまだですがガマズミよりは早く咲きだすでしょうか?
イボタノキ 水蝋の木 モクセイ科
葉は対生、本年度の枝先に総状に白い花を咲かせる、果実は黒紫色に熟す、それにしても自宅近くもそうですが、開花しそうでなかなか先に進みません。
初めてここを歩いたときは、こんなに下って大丈夫かと心配するほど下った、左の斜面が薄暗い所、キンポウゲ科のウマノアシガタ(馬も脚型)が群れている、この後もウマノアシガタの群生地を何度も通過しますよ。
ウマノアシガタ 馬も脚型 キンポウゲ科
根生葉の様子が馬のひづめに見立てたという、別名:キンポウゲ、花弁は黄色で光沢でなかなか見ごたえがあります。
立派なガマズミ、道端に張り出しており、これ以上伸びると刈入れ対象になってしまうかも知れない、時々、ツクバネウツギが犠牲になっているが、賢明に春に伸ばし花を付けている。
コゴメウツギの横にちょっと大きめの花序をだす、葉が対生なのでサワフタギ(沢蓋木)ではない、帰宅後、生垣や田畑の境目に良く植えてあるので探してみた、間違いなくウツギ(空木)です。
ウツギ 空木 ユキノシタ科
今日のコースでは開花のウツギは見つかりませんでした。花序の形はコゴメウツギ(バラ科 葉は互生)の大型、イボタノキ(モクセイ科 葉は対生)の大型といった感じですが一輪でも開花すると明確!
若い枝は赤褐色。若枝、葉、葉柄、花序、花弁の外側やガクに星状の毛が密生する。樹皮は縦に短冊状にはがれる、そして葉は対生、卵状長楕円形または卵状披針形で先がとがり、縁には浅い鋸歯、葉はざらつく。円錐花序を多数だし、白い花が密に垂れ下がって咲く、下の写真のように花弁は5個、雄しべ10個、花柱は3~4個、遠くから見るとフジのように垂れ、近くで見ると美しい5弁の花ですね!
足元にはニガナ、ジシバリが咲き誇る、この辺りは一日中日がサンサンと辺りは暖かい。
キリ 桐 ノウゼンカズラ科
古くから民家の近くに植えられたキリ、筑波山に咲き自生したのだろうか?
どんどん、下って行くと、藪を越えて黄色の花が目に飛び込む、筑波実験植物園では今週のベスト3に選ばれたばかりだ!
ジャケツイバラ 蛇結茨 マメ科
こんな身近な所にジャケツイバラが生えているとは、歩いてみないと出会えない!
ジャケツイバラ、林道から離れており、刺に刺される心配は無い、鋭い鍵状の刺で、葉は偶数2回羽状複葉、鮮やかな黄色の花は藪から飛び出すように美しい、種子が10個入った豆菓ができる。
酒寄方向に下ると、ミカン園があり、つくし湖へ下る、ここは右折する、直ぐにミカン園で大きな駐車場がある、ここからミカン園コースがあるが、このまま林道を進みます、心配しないでください、ミカン園コースに合流する登山道がこの先ありますから。
先に進みましょう、⇒②へ続く、ミカン園コースを登ります
« 【霞ケ浦環境科学センター】「桜川の自然と魚観察会」平成24年度第2回 霞ヶ浦自然観察会に参加*桜川の松崎河川敷* | トップページ | 筑波山の初夏の植物を求めて② 登山口巡り周遊コース&みかん園コースで男体山へ*コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ヤマキウワガタ、ツクバキンモンソウ、ホシザキユキノシタ* »
「趣味の登山」カテゴリの記事
- 筑波山 梅雨の晴れ間*ノリウツギ、ヤマアジサイ、シモツケ、コアジサイ、ウツギ、ユキノシタが咲き誇る*木曽駒ケ岳登山練習*筑波実験植物園(ハンゲショウ)*(2012.07.10)
- 1998年富士山 1998/7/19-20(2012.06.21)
- 那須岳(茶臼岳)へ:沼原湿原から白笹山→南月山→日ノ出山→茶臼岳→姥ケ平→沼原湿原*ミネザクラ、ショウジョウバカマ、マイズルソウ、ムシカリ、ヤマツツジ、コケモモ、ミネザクラ、ミヤマヤナギ*(2012.05.24)
- 筑波山の初夏の植物を求めて② 登山口巡り周遊コース&みかん園コースで男体山へ*コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ヤマキウワガタ、ツクバキンモンソウ、ホシザキユキノシタ*(2012.05.22)
- 筑波山の初夏の植物を求めて① 登山口巡り周遊コース&みかん園コースで男体山へ*コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ヤマキウワガタ、ツクバキンモンソウ、ホシザキユキノシタ*(2012.05.21)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 筑波山の初夏の植物を求めて① 登山口巡り周遊コース&みかん園コースで男体山へ*コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ヤマキウワガタ、ツクバキンモンソウ、ホシザキユキノシタ*:
« 【霞ケ浦環境科学センター】「桜川の自然と魚観察会」平成24年度第2回 霞ヶ浦自然観察会に参加*桜川の松崎河川敷* | トップページ | 筑波山の初夏の植物を求めて② 登山口巡り周遊コース&みかん園コースで男体山へ*コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ヤマキウワガタ、ツクバキンモンソウ、ホシザキユキノシタ* »
コメント